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教室で感じて欲しいこと/What I want you to feel in the classroom

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謹賀新年

明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 Happy New Year. May this year be a great one!  

今年お世話になった方々へ/To those who took care of me this year

日本では年に二回、お世話になった方々へのお礼の意味を込めてプレゼントを贈る習慣があります。八月の『お中元』と十二月の『お歳暮』です。 KadoyaJPNでは今年九月の授業開始から三ヶ月間契約していただいた方へお歳暮をお贈りしました。実家が商売をしていた関係から、そういった習慣を身近に感じながら暮らしてきたところではありますが、私自身がそうした習慣に身を置くのは初めてです。何を贈るべきかについて数ヶ月間も知恵を絞ってきました。 最終的に出した答えがこちらです。 日本のプラモデルです。😄 随分と子供っぽいものを選んだと思われるかもしれませんが、プラモデルというものは日本発祥のものではないものの、日本製のクオリティの高さはマニアなら誰もが認めるところです。実際、TAMIYA、Hasegawa、Aoshimaなど、日本メーカーの商品は町のおもちゃ屋にも並んでいますし、専門店ともなれば品数も豊富な上、換算すれば日本で買うのと同じぐらいの価格で販売されています*。 *私は普段、ベルギーの知人から教えていただいた Domino Model というショップから購入します。本当に日本での販売価格と大差ない価格でネット販売されています。 プラモデルはガンプラだけに支えられたものではないのです。日本に関心を持たれているなら、一度は経験しておくべき文化だと考えました。 というわけで、今回皆様にお贈りしたのはAoshima社製の『頭文字D』シリーズのプラモデルです。たまたま顧客が男性ばかりであるということ、それぞれに多かれ少なかれ車好きであるということ、年齢層が比較的私自身に近く、古き良き時代の思い出を共有できていること、さらに『頭文字D』というものが元々が旧車が活躍する日本の人気漫画であり、映画やゲームにもなっているなど、とにかく色々な関心との接点があったからです。一般的にはこの時期、カレンダーを贈るものかとも思いましたが、ガラでもないというのもありました。😅 インターネットや家庭用ゲーム機がなかった子供時代、熱中して遊んだものの一つがプラモデルでした。顧客の皆様がそういった記憶をお持ちなのかどうかは定かではありませんが、これも知る人ぞ知る一つの日本の文化です。これを機に日本製プラモデルを実際に手に取り、このノスタルジックな文化を楽しいんでもらえたらと思います。

受動を使った敬語表現/Honorific expressions using the passive voice

(Enlish text below) 日本語を学習する上で最も難解な文法の一つが敬語だと思います。敬語には尊敬語・謙譲語・丁重語(最近では謙譲語・丁重語をそれぞれ謙譲語1・謙譲語2などと呼ぶようになっているそうです)があります。これら三つの敬語表現についてはその動詞の選択と活用もさることながら、場面によってどう使い分けないといけないかを理解するのが重要です。1)どのような状況で、2)誰に対して敬意を表しているか、3)そのために誰の行為に敬語表現を当てはめねばいけないのかといった点です。 簡単ではありませんが、この点から敬語について説明した動画を以前作りましたので、確認なさりたい方はまずは こちら をご覧ください。 以上の他に「お金」や「ご飯」というような、名詞に「お」や「ご」をつける美化語と「-です/ます」形を加えて丁寧語とする分類もあります。これら全てをまとめて表にすると次のようになり、私の頭の中でもとりあえずこうなっています。😅 尊敬語 (先生が)待つ→お待ちになる 話題中の行為者が上位 謙譲語 謙譲語1 (私が)待つ→お待ちする 話題中の行為者が下位 謙譲語2 (丁重語) 例)こちらでございます。 話し手が聞き手に丁寧に対応する。 丁寧語 美化語 お茶/ご飯 お/ご+名詞 です/ます形 待つ→待ちます 話し手が聞き手に丁寧に対応する。 ところで、去年、私が担当したクラスで扱った文法で「受動を使った尊敬語表現」というものが出てきました。『 まるごと 中級1(B1) 』の173ページにあります。例えば以下のCのようなものです。 例文)先生は学校に 来ます 。 尊敬語)先生は学校に いらっしゃいます 。 受動態を使った尊敬表現) 先生 は 学校に 来られます 。 受動)(私は)先生 に 学校に 来られます 。 受動態を使った尊敬語表現と通常の受動文の違いは 誰が主語か という点にあります。Cの文では先生に対する尊敬を表し、主語は先生です。逆に、Dの文では主語は私で、例えば、宿題を忘れたといったような理由で「私は先生に学校に来て欲しくない
  ニュースレター『かどや通信』第2号(秋号)ができました。日本の意外な一面を紹介しようとがんばりました。あまりにも上手くできたので、教科書としても使いたいぐらいです。ダウンロードは こちら から。 The second issue of the newsletter "Kadoya Tsushin" is now available. I tried my best to introduce unexpected aspects of Japan. It was so well done that I would like to use it as a textbook. Click  here  to download.

新しい学習者の皆さんへ/To new Japanese learners

(Enlish text below) これはあくまで私がこれまで教えてきた、ヨーロッパ言語を母語とする新しい日本語学習者に向けたメッセージです。これから日本語学習を進める方への応援メッセージとしてお読みいただければ幸いです。 最初に申し上げておきますが、そもそも言語の難しさとは相対的なものであり、日本語が全地球人にとって最も難しい言語であるということではありません。中国語や韓国語を母語とする学習者にとっては、日本語は学びやすい言語とのことです。 その上で、ヨーロッパ言語を母語とし、これまで英語やフランス語、ドイツ語やスペイン語、イタリア語といった同じルーツを持つ言語、アルファベットを共有している外国語を学んだ経験しかお持ちでない方が初めて日本語のような全く異質の言語を前にした場合、さまざまな戸惑いに出会うことになるかと思います。 まず皆さんがこれから直面する多くの戸惑いは、ひとえに母語との違いから来るということを心に留めておいてください。そしてその戸惑いを新たな発見として楽しむ心の余裕を持ち続けるようにしてください。 さて、日本語学習は文字の習得から始まります。この点はアルファベットを共有している外国語学習とは大きく違う点です。基本ひらがな46文字および表記法を学んだ後、今度はカタカナで同じような学習過程を繰り返します。色々な発見があり、楽しい時期かと思います。 これと並んで挨拶や「○○は○○です」、こそあどなどの単純な文法を学ぶはずです。単純とは言っても語順が違います。助詞を付けなければいけません。語彙はヨーロッパ言語から類推できません。覚えることがたくさんありますが、忙しくしているうちにヨーロッパの学校では秋休みに入ります。 秋休み前後には動詞が登場し、その活用を覚え、さらに学習すべき助詞も増えてきます。休み明けには形容詞も登場するかもしれません。日本語では形容詞も動詞のように活用します。当然、新たにそれらも覚えなくてはいけません。そしていよいよ漢字の登場です。 残念ながら、この頃には発見を楽しむ余裕は失せ、学習を止めてしまう方が出てきます。 日本語は文法に関して覚えなければならないことが多い上に異質で、中国語や韓国語が母語である方を除けば、みなさんの母語の知識はほとんど役に立たないでしょう。外国語学習でここまでの苦労を経験されたことはあまりないのではないでし

ゲームを使って文法解説/Explanation of grammar using pc games

  文法解説をなんとか実践的かつ楽しくできないかと、ゲームを使いながら説明したりしてるんですが・・・。どうなんでしょうね。 いろんな企画を考えてみたいと思います。その前にPlay Station 5を買わないといけないんですが、一体どこに売ってるんでしょうか。 I've been trying to explain grammar in a practical and fun way by using PC games.....  What do you think?   I would like to think a lot of planning. However, I have to buy a PlayStation 5 before that, and where can I get it?